【 連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」10話目 】

「坊や、大丈夫よ、お母さん絶対にみつかるからね」
「そうだよ、きっと今頃お母さんも君を探しているよ」
新川達は子供を励ましながらインフォメーションに向かった。
井澄はしゃくりあげて泣く子供の手をしっかりと握り締めてやっている。
「しかし、今日は休日だから混んでいるよなぁ・・
こんなに人がいたら迷子になるのもあたりまえだぜ」
剛田は歩きながら辺りを見回した。
「まぁ先輩、とりあえずはインフォメーションです。アナウンスでも流してくれれば親がすっ飛んで来ますよ」
「そうだな」と剛田が呟いたとたん、
「ママだぁ!」いきなり子供が嬉しそうな声をあげた。
井澄の上着を引っ張ってピョンピョン飛びながら向こう側を歩いている女性を指している。
「インフォメーションに行く必要がなかったですね」
井澄は新川を見て、肩をすくめて微笑んだ。
10Mほど向こうに母親らしき人物がいて、
その後ろにぴったりとくっつくようにして歩いている男性がいる。
「なんだ、お父さんも一緒だったんだね!」と新川が言うと、子供が怪訝な顔をしてブンブンと首を横に振った。剛田は眉間に皺を寄せた。
「なあ、ボクあれは君のお父さんじゃないのか?」
と剛田が聞くと、子供は首を傾げて剛田を見上げ、
「知らないおじちゃんだよ」と答えた。
「知らない人・・・・?」とつぶやいて井澄と新川は顔を見合わせた。
男は全身黒ずくめで、キョロキョロとあちこちを窺うように見ながら母親を突つくようにして歩いており、母親も非常に怯えているようだ。
「何か変だな・・・ん? 見ろよ、あの男のジャンパーの辺りを」
剛田は顔を強張らせ一点を凝視している。
・・・つづく
□GWも最後!□
今日で最後となって来ました、ゴールデンウィーク。
なかなか呆気ないものでした。
友人と遊びに行ったり家でJAZZを聴いたりして過ごしました。
特にJAZZで言うとジョン・コルトレーンが好きです。
JAZZの中でも分類がありまして、私はピアノジャスを聴いたりします。
翌日から授業と資格勉強が再開です。頑張ります(へとへと)
電子出版「大人の絵本 クロド」 著者:白河甚平
電子出版「短編集 闇の中の住人」 著者:樋口裕子
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