連載小説「ドタバタ 新米刑事とベテラン刑事」9話目 


* story *
「トイレが長いわね剛田さん、本当に大丈夫かしら?」
「うん、僕先輩の様子を見に行って来た方がいいのかな・・」
新川がそう言ってベンチから立ち上がりかけたとき、
3歳か4歳ぐらいの小さな男の子がフラフラとやって来るのが見えた。
顔が下向いていて遠くからでは分からなかったが
近くにつれて涙を腕で拭いているのが分かる。
きっと迷子だ、と二人は直感した。

「どうしたんだい、ボク?」
新川が子供の前にしゃがみ込み、優しく話しかけたが、
子供はエッエッとしゃくりあげているばかりで返事をしない。

「ボウヤ、迷子になっちゃったの?」
井澄が話しかけると、子供は泣きながら頷いた。
「今日は誰と一緒に来たのかな?」
新川が優しく子供の顔を見ながら聞くと、
「うっ、ひっ、ひっ・・・おっ、おかあっ・・さん」
子供はしゃくり上げながらそう言った。
「とりあえず場内アナウンスで、この子のお母さんに呼びかけてもらう ように頼みましょう」

「よし、じゃあボク、お兄さん達と一緒に行こう!」


その頃剛田は相変わらず植え込みの中に隠れて様子を見ていた。
「なぁ〜んだか、ムードが変わったぞぉ?
 せっかく良い所だったってぇのに。しゃあねえなあ〜俺も行くか」
剛田はゴソゴソと植え込みから這い出してきた。


「あっ剛田さんを忘れていたわ、どうしましょう」
と井澄が思い出したように言った。

「あっ、そうだったね。じゃあ僕だけが・・」
と新川が言いかけた時に、オーイと言いながら剛田が戻って来た。
「あぁ、良かったわ剛田さん、お腹の調子はどうです?」
「先輩、トイレが長かったのでかなり心配していたんっすよ!」
井澄と新川が心配そうに話しかける。
「いや、大したことねぇよ。もう出るものも出たしな!がはは」
剛田は腰に手を当てて馬鹿笑いをする。
「うぅっ先輩井澄さんの前で・・・何てこと言うんですかぁ〜」
「わりぃわりぃ。それよりもこの子どうした、迷子なのか?」
剛田は泣いている子供の前にしゃがみ込みながら新川に聞く。
「そうなんですよ、今からこの子を連れてインフォメーションに行こう かと思ってたんです」
「迷子かぁ・・・」
剛田は可哀相になあと言いながら、子供の髪の毛を撫でてやった。

・・・つづく



□今日の日記「お掃除」□

今日は7日に教科書が来るため部屋の掃除をしてた。
机の上と下に、教科書や不必要な雑誌などが積みあがっていて
新品の教科書を置くどころかもはや、勉強をする場所も
足の踏み場もない状態だった。
今は部屋がすっきり片付いて快適にこうやってパソコンを開いて
日記を書いている。


電子出版「大人の絵本 クロド」 著者:白河甚平

電子出版「短編集 闇の中の住人」 著者:樋口裕子


コメント


あうぅ…
少年………少年が可愛い///
上目づいはダメですよ、おねぇさんクラクラです///
[2007/04/03] charles


charlesさんへ
ありがとうございます(^^)
少年の間は本当可愛いよ・・
大人になるまでの過程も好きなんだけどね。
[2007/04/04] 管理人(甚平)